今日のニュースは
主要約1300社の有利子負債は足元で約1兆3500億ドル(約200兆円)と10年前の約4倍に膨らんだ。人工知能(AI)需要の急成長を見据え、データセンター投資を急いでいるためだ。米オラクルなど巨額の借金を抱える企業もあり、投資回収が難しくなれば経営リスクに直結しかねない。
世界のテック借金200兆円、10年で4倍 AI投資で膨らむ「バブルの芽」 日本経済新聞
一般的にはAIはマネタイズできてないのに
借金ばかりしているからバブルではと思われている。
では投資家目線ではどうなのかというと
バブルではないと思っている。
ハイテク株を買い増しているのがその証拠。
株式市場におけるバブルとは
投資家の楽観主義や投機行動が加熱し
株価などの資産価格が
本来の企業価値や収益性を大きく超えて高騰する状況を指す。
現段階では
投資家の楽観主義や投機行動が加熱しているけど
例えばエヌビディアの場合
企業価値であるところの株価収益率(PER)は直近で約53倍で来期予想32倍程度。
これはドットコムバブルの最高潮時の100倍超に比べると十分合理的な水準とみているから
バブルではない。との見方が多い。
ただし、パランティア・テクノロジーズ ※日本経済新聞より
現時点での予想PERは411.78 倍
一部銘柄は、バブル目安の100倍を大きく超えている銘柄もあるので
注意が必要です。
個人的には、バブルかどうかは
下がる要因が無くなった時がバブルだと考えています
著名投資家ジョン・テンプルトンの言葉
「強気相場は、悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく」
この場合下がる要因とは悲観と懐疑を指し
下がる要因が無くなるとは、陶酔している状態だと考えています。
これはチャートだけ眺めていても判断できない。
今がバブルだと誰も分からない。
後から振り返って、初めて分かるもの。
今のAIバブルはドットコムバブルと似ていることは確かです
ドットコムバブルの条件
1.インターネットの急速な普及による技術革新とビジネスモデルの変化が
"新たな成長分野"として投資家の期待を集めた。
2.多くの企業が十分な収益を持たず
将来性だけを武器に多額の資金調達や株価高騰が起こった。
3.低金利環境も背景となり
ベンチャー企業への膨大な投資資金が流入しやすかった。
4.投機的な熱狂や、IT企業というだけで買われる
"過剰な期待"がバブル形成の原動力となった。
バブル崩壊の経緯
5.多くの企業の実態(収益・黒字化)が伴わなかったことで
次第に市場の期待が剥がれ、投資家が一斉に資金を引き上げた。
6.金利上昇や規制変更(例:グラム=リーチ=ブライリー法など)も
リスク拡大を招き、株価が一気に暴落した。
※グラム=リーチ=ブライリー法
アメリカの金融サービス近代化法で
従来禁じられていた商業銀行、投資銀行
保険会社等の業務の統合(クロスエントリー)を認める法律です。
今の現状は個人的には
3.は米の金利が高止まりして、利下げしている途中なので条件に当てはまらない。
5.は一応収益は黒字。循環取引の疑いはあるけれども
6.の規制変更については、トランプ政権下では
銀行の融資条件や資本規制の緩和が積極的に検討されていますが
利下げしようとしているので、まだ当てはまりません。
総括
米国が将来、利上げに追い込まれた時にバブル崩壊するのでは
市場参加者がバブルだ気を付けろと言っている内はまだ大丈夫。
逆に全員が、買わないと置いてかれる。と思った瞬間がバブルだと考えています。
ですが、長期インデックス積立投資に限っては
バブルで売らずに、むしろ買い。その後の底値でも買えば
数年後の上昇局面において
バブルで売った場合と比べて、資産の増えるスピードが速い。
つみたて投資をしている皆様へ
野村アセットマネジメント 五月女シニア・ストラテジストからのメッセージ
短期で儲けるのは非常に困難だし、再現性が低くて一般人には真似できない。
凡人にできるのは、将来の世界経済の成長を信じて
淡々と買って行くことだけ。
但し、ニュースで今自分が行っている行為が正しいのか
都度、確認する必要はあると思っています。
何に対しても、絶対はないのだから
一時的に元本割れしても、自分が欲しい時に
資産が増えている事を願いながら
おやすみなさい
